ラウハラへの思い

今日は日差しが出て、気温が高く、まだ夏を感じれた一日でした。
もう少しこういう日が続いたらいいなぁと願います。
昔のように太陽ギラギラの日が少なくなって、年々夏が短くなって寂しくなりますよ。

さて、今回は共通の友人を通じて知り合い、ハワイや海が好きという共通点から意気投合し、以来仲良くさせてもらっている陽子ちゃんをフィーチャーいたします。過去を探ってみると、知り合ってからもう5年も経っていたなんて、月日が流れるのはあっという間です。
最近アトリエをオープンさせたこともあって、会いに行ってきました。

彼女はラウハラ工芸家で、moonbow.okinawaという屋号でオリジナルのラウハラ雑貨を創作・販売されています。

元々は美容師で、転勤で沖縄に移り住み、ハワイテイストのハンドメイドのアクセサリーを創作・販売を続けて来られました。

ラウハラは古代ハワイアンの生活を支えてきた伝統的な工芸品でハラというハワイ固有種の木の葉を編んで作ります。また、海と自然に囲まれた沖縄でも、阿檀(アダン)という木があり、その葉を煮て乾燥させ、カゴや草履を編んで、おばぁの生活を支えていたようです。今ではそのアダンを使った”琉球パナマ帽”も復活され、世界に広める活動もあるようです。

彼女の旦那さんも沖縄の人なので、その親戚や周りのおばぁたちの影響もあって、ハワイ島でラウハラ工芸の技術を習得された方から、アダンやラウハラで編む技術を習得されました。

最初はピアスといった小物からスタートし、ブレスやバックと大物へ、そして習得した技術以上に、いろいろ自身で調べたり、研究を重ねていくうちに今では様々な形のデザインのラウハラハットが制作できるまでになられ、大手百貨店や沖縄のアーティストの目にとまり、雑誌に掲載されたりして本当にその地道な努力が実りだしてきてて、ほんと尊敬しますね。

ラウハラのハットは市場では安く出回っているものもあるようですが、本来ハワイでは高級品です。数万から数十万くらいするものも多いとか。そこで少しラウハラについて触れてみましょう。

ハワイ語で”ラウ”が葉、”ハラ”は木の名前。ハワイ固有の植物で、刺のある細長い葉が特徴的です。
雄と雌の木があり、雌の方には大きなパイナップのような実がついています。

ハラの葉は柔らいけど強く、耐久性があるので、乾燥させて編むという工芸がハワイやその周辺の島々では昔から盛んだったようです。
ハワイの王族もハラのマットを愛用するほどで、その編み方は今も昔と変わらず、大切に継承されているハワイ文化の一つだそうです。

ラウハラの工芸品がなぜそんなに高価なのか???

ラウハラを編むまでの下準備がまず大変なのです。一般的に木から葉を摘むことはせず、乾燥の時期に自然に落ちた葉を拾って使うのが一般的で、葉の両面についたトゲを取り除き、汚れをとって、なめして平らにして乾燥させ、芯を取り除き、さらに編みやすくするためなめして柔らかくします。同じ大きさに揃えたり、同じハラの木の葉でも色味が違ったりするので、色味を合わせたりするのも大変です。こういった編み始めるまでの工程がいくつもあります。その工程の後に編んでいきますが、この下処理が甘いと、繊細なラウハラは編んでいく途中でパリンと割れたりするそうです。本当に最後の最後まで気はぬけませんね。

編み方も格子に編んだり編みや三つ編み、真田編みなど、またそれを組み合わせたりもしますが、ラウハラの編み方それぞれに意味があるらしく、その手技はすべてクム(師範)から口と手で伝えられてきたそうです。とても貴重で、書物なども数少ないことから、これからも多くの人にワークショップをするなどして継承していくべき伝統工芸だと、現地の人は語っています。

アクセサリーや小物も編む以上にバックとかになるとそれを編んでいく工程で、立体的に頭で描きながら、編んでいきます。さらにハットになると頭のてっぺんから編んでいくようですが、ヘッドの模様も異なるデザインの編み方があったりで、できあがりの模様を想像しつつ、編み巾も増やしていかないといけないので、ものすごく緻密な作業のようです。それゆえに完成した時は、巣立つ子供のように愛着を感じてしまうのが理解できますね。

彼女のmoonbow.okinawaでは、ラウハラ工芸品の販売だけでなく、定期的にワークショップも開催しています。地味で緻密なラウハラの世界ですが、そのいくつも意味のある工程を重ねて創りあげて完成するラウハラ工芸の魅力に共感できる人たちに伝えて、技を継承していきたいという思いのようです。
ラウハラの下処理や編みを経験していく中で、歴史を刻んできたクムの思いや文化(カルチャー)を感じとってこそ、その魂が作品に宿るのだと思います。

私もタヒチダンスに出会って一年ですが、今はタヒチの文化にとても興味が湧き、触れて感じて学びたいという思いが強くなっています。
どんなことでも、始めるきっかけは軽い気持ちでもいいのですが、流行りや外目ばかりだけで続けるのではなく、ダンスも工芸品も音楽も全て、それに纏わる人の生活スタイルや歩んできた歴史や思いも継承することが大切なのだと思います。だからその精神も共に学びとして、自分の中に入れていき、リスペクトしないととあらためて感じました。ある人が「留学はただ単に言語を覚えるだけでなく、その国の文化も学ぶ」という一説を思いだしました。

moonbow.okinawaの商品はインスタのDMからお問合せ下さい。
またオンラインショップも近々オープン予定だそうです。
アトリエ訪問・ワークショップは事前予約が必要ですので、そちらもDMからお問合せ下さい。

moonbow.okinawa

ちょうどコロナ前の4月、毎年ハワイ島で開催されているラウハラのワークショップに一緒に行くはずでした。
コロナが治まったら来年は、お団子ヘアにmoonbow.okinawaのクラウンレス・パーパレをかぶって、タヒチ~ハワイの旅がいけたらなぁなんて願っています。~マハロ~

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